春暖の候、草木が芽吹くことに、この春は、ことさらに感謝の気持ちがわいてきます。
さて、いよいよ新年度です。ご入学の皆さん、そして新しい学年に進級した皆さん、
希望を持って歩んでいきましょう。目標に向かって前進する皆さんを我々スタッフは
全力で応援致します。

さて、近年、危惧されてきた子どもたちの将来についてといえば、人間の仕事はAI
(人工知能)に代わり、職を失う若者が多くなること。子どもたちの65%は、
大学卒業時に今は存在していない職業に就くこと。アメリカの研究者が伝えています。
どのような近未来が待っていて、子どもたちは、困らないように生きていけるのだろ
うか?という大人の心配ごとは山積みです。しかし、大切なことは、その対策を子ども
の立場に立って考えることだと思います。決して、子どもの気持ちを置き去りにしない
ことではないでしょうか。

子どもの主体をどこで起こすのか?家で、手伝うこともあまりせず、手先も使わず、
考えることも大人任せの子どもたちに、自分の人生、本当に受け身で良いの?と問い
かけたくなります。また、一方で、学力だけが大切ですか?と、大人の私たちは問い
正さなければいけません。子どもたちには、本来、自分で考えて行動できる力
が備わっていると私は考え、問いかけ、考え合いながら進みたいと思います。

広島県福山市の田舎生まれ。7歳の頃、当時、兼業農家の両親は冬の寒い中、週末には
少し離れた畑まで白菜を収穫に出かけます。留守番の私は、夕方が近づき、疲れて帰る
両親のために夕食を準備することにしました。古い日本家屋で、当時は土間におくどさん
もあり、半端ない寒さで震えました。井戸水という時代ではさすがになく、水道もガスも
通っていますが、当時はマッチを使ってガスコンロを着火しました。広い台所と背が届きに
くい蛇口やコンロ。今の時代から考えると十分、不便でした。それでも、見よう見まねで
両親が帰宅するまでに、ご飯を炊いてみそ汁を作り、お漬物を切ってお膳に並べました。
それだけでは、お膳が寂しくなると思い、炒め物を作ろうとしました。なぜかそれが、
レタスの炒め物で、帰宅後、父は驚きながらも、何かを手伝おうとした労をねぎ
らってくれたことで、自身も何か家族の役立つ存在になりたいと、その頃から考えるよう
になりました。そして、小学4年生になった頃のこと。算数の時間に、一番に問題を解き
終えて、待ち時間ができた私に担任の先生が、わからない人を教えて回って欲しいと指示を
くれました。その時に自分が知っていることを皆と分かち合う喜びを経験し
ました。その時も、主体が起きた瞬間だったと思います。平凡な幼少期ですが、ささやかな
生活の局面に、主体が起きるきっかけはあったと懐かしく思い返しています。

昨年度、生徒の皆さんの英語技能4領域(聞く・話す・読む・書く)の中でも、英語コミュニ
ケーション能力が高まり、ジャペック1級に合格する生徒も多く育ってきました。今年度の目標
(下記1~3)にも果敢にチャレンジしていきたいと考えています。
目指すは「主体が起きる英語学習」です。何のためか?考えあい、学習の機会を確保し、先生や友達と
心が響きあう英語学習になるように、マインドフルで生徒想いの教師陣がチームとなって、
生徒の皆さんの成長を支えます。

令和は英語でbeautiful harmony(美しい調和)と言い換えられるそうです。
令和2年に、突如として国難に見舞われ厳しい時ではありますが、このような状況下こそ、
どのように考えて、周りと協力し合い、助け合うかが問われます。自立とは共同し、
美しい調和を保つことでもあると思います。保護者懇談にて、親愛する保護者のお一人より、
「先生!子どもたちは、教室の中でいつまでも英語を学んでいていいのでしょうか?京都に
来られる多くの外国人の方に英語で道案内や観光など手伝ってあげたらどうでしょうか!」と、
ご提案を頂きました。その時は、よもや、このような事態に見舞われ外国人旅行客が激減するとは、
考えませんでした。英語はあくまでもツール。確かに、使ってこそ意味も価値も出てきます。
学んだ英語を生かして、子どもたちが、生き生きと役立つ経験ができたら本当に素晴らしいです。
心が動き、人の役に立とうとする経験が、英語学習にも必要です。教室での経験プログラムを
野外での英語ボランティア活動にリンクできないか?教師に投げかけ、保護者様の協力を得ながら、
1つのプロジェクトになればと考えています。以前のように、外国人でにぎわう国際観光都市京都が
戻ってくることを願うばかりです。今後、ウイルス感染防止対策として、生徒の皆さんがご自宅でも
レッスンが可能なオンライン学習の準備も進めています。教室以外の身近な日常空間で、
教師とリアルに繋がりコミュニケーションができる経験もまた新鮮で素晴らしいと感じています。
どうぞ、新年度もご理解、ご協力のほど宜しくお願いいたします。